RSS | ATOM | SEARCH
小さな映画館 第100幕

「わたしに会うまでの1600キロ」

「グッド・ライ いちばん優しい嘘」

「Dearダニー 君へのうた」

「キラー・エリート」

「ピエロがお前を嘲笑う」

 

「わたしに会うまでの1600キロ」

リース・ウィザースプーン ローラ・ダーン主演 ジャン=マルク・ヴァレ監督作品

 

【あらすじ】

95年、シェリルは母の死、離婚を経験し、自暴自棄になった心の傷を癒すために数千マイルにもわたって、パシフィック・クレスト・トレイルをひとりで歩き通すことに。

 

【感想】

最近、リース・ウィザースプーンの作品を観る機会が多いですね。今作を観て、彼女の体を張った演技は素晴らしいものでした。

自分を見つめる道というのは孤独で過酷なものです。確かに周囲のサポートは大事です。しかし最後には自分自身の足で立ち上がらなければいけないのです。シェリルは暴力的だった父を恐れ、自分を護ってくれていた母親とそして弟と暮らしていました。確かに生活は豊かではなくても、母の陽気さで明るい家庭で育っていました。しかしそんな母にも死の影が忍び寄ります。受け入れたくない現実から目をそらすために、シェリルは自分の生を投げ出してしまいます。

見つめ直すための道程は決して易しいものではありません。時に若い女性のひとり旅は動物だけでなく、人間でさえ害敵となってしまいます。その中でシェリルは自分の生を自覚していくんです。痛み、悲しみ、優しさ、冷たさ、温かさ、すべてを含めて生きるということなんです。

この旅の後、シェリルはひとりの命ではなくなりました。母がそうしたように、新しい命を守るという、生きる意味を見出したのです。

それにしてもローラ・ダーンの演技も良かったですよー。回想で出てくる彼女の陰と陽の対比された演技はシェリーの悲しみを理解するのに十分でした。

 

「グッド・ライ いちばん優しい嘘」

リース・ウィザースプーン主演 フィリップ・ファラルドー監督作品

 

【あらすじ】

スーダンで内戦が起き、大量の難民が発生する。アメリカが難民の支援を受け入れ、カンザスシティーの職業案内所で働くキャリーは両親を亡くした”ロストボーイ”たちを迎えに行く。ロストボーイのマメールたちは移民の受け入れの状況から、妹と離ればなれになってしまう。

 

【感想】

過剰な演出があるわけではありません。現実を描き、それでいてきちんと映画にしている素晴らしい作品です。

ロストボーイズの生い立ちから、戦争が始まる過程が前半を占めていましたから、どれだけ彼らが辛い思いをしたか、それと同時にどれだけ家族や兄弟を大事にしていたか描かれていたのが良かったです。だからこそ後半のアメリカでの生活や彼らの苦悩に共感できるわけです。

それにしてもタイトルにもなった「Good Lie」は最後に出てくるわけですが、もうここで涙ですよ。救われた命のため、そして愛する兄のためについた嘘。マメールはアメリカでの生活ではなく、故郷の人々のために働く、つまり夢だった医者となる覚悟を決めるわけです。人生の選択というのは時に難しいものですが、それが愛する人のためなら、誰しもが最善の選択をするでしょう。それはきっと嘘をついてでも。

 

「Dearダニー 君へのうた」

アル・パチーノ ボビー・カナヴェイル主演 ダン・フォーゲルマン監督作品

 

【あらすじ】

ベテラン人気ロック歌手のダニーは老いても活動を続けていた。そんな時マネージャー兼親友のフランクから、40年前のジョン・レノンからのダニーへの手紙を渡される。それを読んだダニーは第2の人生を歩むため、大人になって息子家族に会いに行く。

 

【感想】

話としてはわりと普通なドラマなんですけど、それでも面白かったですよ。特にアル・パチーノがおじいちゃんやってるところが(笑)

ダニーの苦悩は一般人の僕でもわかるような気がします。確かに人気も名声もあるけど、ずっと他人の曲を歌い続けるというのは、まるで会社の人形のようです。だからこそロックスターではなく、自分らしく生きようとしますが、ダニーもなかなかうまくいきません。それでも息子夫婦と再会し、息子が血液のガンであることを知り、寄り添うわけですが、もうちょっとここら辺の関係を掘り下げてほしかった。息子も恨むよりも、愛おしい気持ちが出て来たのはわかるんですけど、少し唐突。というかほとんど金で解決してるのが何とも言えない(苦笑)

あとジョンの曲が歌詞に合わせて各所に流れます。ただ、これが若干くどい。もうちょっと控えめなほうがよかった。

でも、なんだかんだ良い映画です。

 

「キラー・エリート」

ジェイソン・ステイサム クライヴ・オーウェン ロバート・デ・ニーロ主演 ゲイリー・マッケンドリー監督作品

 

【あらすじ】

1981年殺し屋のダニーはその職業に嫌気が差し、足を洗う。しかし師匠であるハンターが人質となってしまい、ある組織から元SASの隊員3人を事故に見せかけて殺せという指令が下る。

一方で元SASを守るため元隊員のスパイクが投入される。

 

【感想】

役者でもった映画、というのが感想です。薄毛の激渋おじさんことジェイソン・ステイサムのハードボイルドな演技とクライヴ・オーウェンの正義感溢れる男の演技が良かった。デ・ニーロはうーん、良いキャラだったけど、あんまり魅力的ではなかった。

話も結構ありきたりで、ダニーが恋人のことを回想していたからてっきりどこかの組織に殺されて、それがトラウマとなって、あの少女を殺せなかった、みたいな展開になるかと思いきや、恋人めっちゃ元気でビックリした(笑)しかも最後まで特別事件と関わってこないし。

うーんアクションとしても、まあまあ。何か特筆すべき点があるわけではない。

 

「ピエロがお前を嘲笑う」

トム・シリング主演 バラン・ボー・オダー監督作品

 

【あらすじ】

ハッカー集団のCLAYのメンバー、ベンヤミンが警察に出頭し、ある事件の顛末について語り始める。最強のハッカーMRXについての情報を提供しようと持ちかける。

 

【感想】

良い映画なんだけども、何と言うか映画どころか娯楽作品っていうのは殆どネタを出し尽くしているのだな、と。だからこそもっと視聴者を欺さないといけない!っていう意識が先行し過ぎて、トリックに重点を置いてしまったがために、話自体が若干おざなりでした。

ぶっちゃけ前半は面白かったです。気弱な主人公が自分を主張していくためにハッカーとして腕を見せつつ、失敗を重ねていく姿は良く、彼がなぜ自主したのか、という回想とともに語れていたために引き込まれました。しかしメンバーが全員殺された、っていう当たりから胡散臭いんです。あとMRX。こいつ凄い影響力ある割りには、滅茶苦茶あっさり捕まったのは残念。

最強のネットワークの弱点。それは人であるというテーマは良かったです。もうちょっと、もうちょっとなんだ!この映画はもっとひねれば面白くなる!

 

 

【感想】

author:トモヤムクン, category:-, 16:55
comments(0), -, pookmark
スポンサーサイト
author:スポンサードリンク, category:-, 16:55
-, -, pookmark
Comment